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- 2013/12/22
- 18:21


目が覚めたとき、太陽はすでに西へと傾き始めていました。
今朝まで泉だった大きな穴の片隅に、ノナは倒れていました。
あれだけの水を城の庭へ動かすという大がかりな魔法を使ったせいで、気を失っていたようです。
しかしその割には体は軽く、ノナはひょいと起き上がり……かけたところで、違和感を感じました。
足が、魚のひれから、2本の足に戻っています。
いえ……もっと大事なこと。
体が妙に軽いと思ったら、魔法の力が空っぽなのです。
ノナは愕然としました。
泉の精霊でもなく、ノルンでもない、ただの人間、ただのノナになっていたのです。
今朝まで泉だった大きな穴の片隅に、ノナは倒れていました。
あれだけの水を城の庭へ動かすという大がかりな魔法を使ったせいで、気を失っていたようです。
しかしその割には体は軽く、ノナはひょいと起き上がり……かけたところで、違和感を感じました。
足が、魚のひれから、2本の足に戻っています。
いえ……もっと大事なこと。
体が妙に軽いと思ったら、魔法の力が空っぽなのです。
ノナは愕然としました。
泉の精霊でもなく、ノルンでもない、ただの人間、ただのノナになっていたのです。
- テーマ:オリジナル小説
- ジャンル:小説・文学
- カテゴリ:最終話『早起き姫 Ⅱ』
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