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- 2013/10/02
- 17:33


モルタは、姉たちに気づかれないよう、深いため息をつきました。
運命の糸がまたひとつ、絡まり始めているのを感じつつ、しかしモルタにはどうすることもできません。なにしろ、相手はか弱い人間ではなく、自分よりも強い力を持つノルンたちなのですから。
(この間もうまく導けなかったし……ノルン失格だなぁ、私)
そうぼんやりと考えながら、一番上の姉の美しいブロンドの髪が、焚き火の炎に照らされてきらめく様子を、
二番目の姉が、いつものように人参をよけながらシチューを食べている様子を、じっと眺めていました。
まるで、もう見ることはないかのように。
運命の糸がまたひとつ、絡まり始めているのを感じつつ、しかしモルタにはどうすることもできません。なにしろ、相手はか弱い人間ではなく、自分よりも強い力を持つノルンたちなのですから。
(この間もうまく導けなかったし……ノルン失格だなぁ、私)
そうぼんやりと考えながら、一番上の姉の美しいブロンドの髪が、焚き火の炎に照らされてきらめく様子を、
二番目の姉が、いつものように人参をよけながらシチューを食べている様子を、じっと眺めていました。
まるで、もう見ることはないかのように。
- テーマ:オリジナル小説
- ジャンル:小説・文学
- カテゴリ:第3話『3人の糸繰り姉妹』
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